右派左派の真髄

東西冷戦が終わってみると、国内でも右派左派と勢力を区別して語られることも少なくなった。
 
かつての中選挙区制下での政界構図は、自由民主党日本社会党という二大政党が国民を巻き込んだ論戦を展開していた。
 
村山元首相の誕生は、野党の一大左派勢力として風を切ってきた日本社会党が現実路線にハンドルを切り替えた大転換でもあった。
 
今、連立政権内で沖縄の基地問題が揺れているが、社民党がかつての左派勢力が息を吹き返したかのような姿を垣間見る。
 
理想的な姿は非武装中立で、米国の軍事力などを国内に駐留させないことだろうが、現実的には難しいのが国際政治との兼ね合いである。
 
数あわせに頼るだけでは、なかなか閣内一致と行かないのが、主義主張の異なる連立内閣の難しさである。