方向性を示して官僚を動かすのは政治家の仕事です

ここ1、2週間大騒ぎだった大西洋・地中海産のクロマグロ禁輸案がワシントン条約会議で否決された。

特に日本の水産庁や漁業関係者はとりあえず安堵した心地だろう。

しかし当初モナコ案が有利であったにもかかわらず否決されたのは、日本側の裏工作が功を奏したとも言われているが、一概にそれだけではないと思う。

米国やEU諸国はモナコ案へ賛成で圧倒的に不利な立場が反対側の代表である日本である。

おそらく米中間の関係冷え込みと中国のアジアやアフリカ諸国への影響力の強さが採決に大きく影響したものと思われる。

もし小泉政権時代であれば中国側の協力も得られず万事休すで敗退したであろう。

政治主導かどうか走らないが、官僚が30人もドーハに詰め掛けたらしい。

筋が通っていると思われるモナコ案もじっくり勉強してみたい。